2013-09-26

Hello Goodbye


最近 携帯をなくした僕が 昔を思い出して書いてみる
(おかげさまで有り難い事に直ぐに見つかりました)


”短編携帯ストーリー”


携帯がなかった頃は どうやって人と会ってたのだろう?


『あそこの公園のベンチに何時ね』

『駅の時計台の下にいるから そこに来て』

『今から家出るから 〜分頃にあいつの家の前に全員集合』

『夜分遅くにすみません 〜君いますか?』  

『駅の伝言板に短いメッセージ』

『待ち合わせ場所を間違えた! さあ どうしよう?』

『もう一時間以上待ってるんだけどな? 来ないな?』


こんな感じだった


家電にかけるのが当たり前 相手の親とも自然と会話が増えて仲良くなってた

女の子の家にかける時は緊張した タイミングを見計らってかけてた


電車の中も会話が多かったから みんな今より譲りあってた


窓から見える景色に目を向け

本の中の物語に想いを巡らせ

ウォークマンやカセットテープを持ち歩いた


高校生の頃にポケベルが出始める 数字を打って 文字を送りあった

文字数はそんなに打てない 短い言葉に思いを込めた


手紙をもらったり 書いたりしてた 伝えたい気持ちが届く様に

授業中にも折り紙になった くだらない手紙がよくまわってきた


それでも まだ家に電話するのが普通だったから 良くかける番号は覚えてしまった

クラスの女の子達の手帳は友達の電話番号とプリクラのシールでびっしり埋まってた


そのうち ちょっと早い奴から PHSを持ちはじめる

公衆電話に長蛇の列が出来るのは いつもの見慣れた光景だった

池袋や上野にはイ◯ン人達が溜まり ◯◯テレカを十枚千円で売りさばいてた


あれから十数年


電車の中でみんなが見ているのは画面の中ばかり

FBやTwitterなどが出てきて 

コミュニケーションをとることが昔よりもずっと便利になったはずなのに


”本当の思い”は どんどん遠くに 

”本当の気持ち”は だんだん隠れて 

なんだか 表面的になって行く


待つ事が普通だった 始めから待つ事を みんな分かってたんだと思う 

5分 10分 それより待ってもイライラしてる人もずっと少なかった


『折り返します』なんて今だから簡単に言えるけど 

あの頃は電話が繋がった瞬間から話し終わるまでが とても貴重な時間

人に会う事が とてもアナログだったから 会えた時の喜びも大きかった 



携帯をなくして不便だと思ったけど ”会う事の温かみ” を少し懐かしく思い出した



今日は Helloも Goodbyeも 会って直接伝えたいと思った紹介。


 Paul McCartney, heroic beard, hot beverage





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なんて人なつこい メロディーなんだろう!




今日のおまけ。



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こんなシンプルでラインの配色が効いたニットもあります アクアブルー×ネイビー